日本の巨大な貿易赤字の元凶となっていたLNG、液化天然ガスの価格がここにきて急速に下がっています。2月には1単位あたり20ドルとなり、過去最高値となっていました。日本は原発の停止に伴ってLNGの輸入が急拡大していました。しかもLNGはクリーンエネルギーということで日本だけでなく、中国や韓国でも大きく輸入額が増えていたのです。世界的にエネルギーの情勢をみると石油にしても石炭にしても需給は緩み加減で価格は低下傾向にありました。この中でLNG価格だけが高騰を続けていたのです。これでは輸入額が爆発的に増えた日本はたまりません。貿易赤字は天文学的に膨れ上がり、年間で経常赤字に転落との見方もでてきました。そのLNG価格がここにきて低下してきたことは朗報です。今後は冬場の需要期を過ぎますのでLNG価格は落ち着くと見られています。これは日本経済にとっては追い風となるでしょう。