02/04

<金利は読みどころ>GPIF三谷理事長

年金の今年度の運用は、プラスへ

 年金積立管理運用独立法人(GPIF)の三谷理事長はこの円安、株高によって今年度の運用成績は好調で2年連続でプラスになると述べました。これで日本の年金も安泰と思ったら大間違い、年金基金はこの上昇局面で株を大量に売却して株の持ち高が大きく減っているのです。一方で国債の持ち高が増える一方、運用資産の63%までが国債を中心とした国内債券です。これが金利が下がれば大きく価値が下がっていくのです。この懸念に対して三谷理事長は<金利動向は読みづらい>と述べ<過去10年間は債券は儲け頭だったが、これから金利上昇局面になれば厳しい環境になる>と懸念も述べています。そういう懸念も抱きながらも株を売り、国債を中心とした債券を買っていく方向性は変われないようです。これでは今後インフレが来て儲かるはずの株はなくなる一方で、損失が出る国債をはじめとする債券は貯まる一方で日本国民の資産は大幅に減価、年金は価値を失っていくことでしょう。このように生保や年金など資産運用が稚拙過ぎて、こんなものに資産を任せるわけにはいきません。自ら行動しないものは国やこのような巨大機関と共に沈む運命が待っています。
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