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06/11

S&P 米国格付け見通しを引き上げ

弱含み<ネガティブ>から安定的<ステーブル>に
 S&Pが米国の格付け見通しを弱含みから安定的に引き上げました。まずは見通しの引き上げですが、見通しが引き上げられると短期間の間に格付けそのものが引きあげられる可能性が30%程度ということです。S&Pは2011年8月に米国債の格付けを最上級のトリプルAから一段階引き下げ、話題となりました。その後米国債は売られるどころか世界中で買われることになり、米国債の格下げの実質的な影響はほとんどありませんでした。しかし米国債の格下げに関しては米国の議会を中心にかなりの圧力がかけられた経緯もあります。今回、この状態で今度は格付けの見通しを引き上げ、格上げを示唆してきたわけです。表向きは米国の財政問題のリスクが後退したという見解です。相変わらず米国債はFRBに大量に購入され、とても財政再建の目途が立ったとも思えませんが、S&Pとしては見解を変えてきて米国債の格上げに動いていく模様です。皮肉ですがグレートローテーションということで債券から株へと資金移動が起きています。その中で米国債の金利は上昇中(価格低下)です。一般的に考えれば価格が低下するということは米国債は信用力が落ちていると考えるのが妥当と思いますがS&Pは違う考えのようです。S&Pの格付け見通し引き上げで人気に陰りが見える米国債の買い手を増やしていくという見えない意図があるのでしょうか。
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