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中国の金利上昇 市場には危機感なし
6月のような混乱は繰り返さず
直近の中国の金利上昇の影響で、日本やアジアの株式市場が影響を受けています。6月には中国の銀行間の金利が急上昇してシャドーバンクの問題が爆発するという懸念が世界中に広がりました。今回、中国各地の不動産価格が上昇を続け、中国の消費者物価も従来の想定よりも上昇してきたために、中国当局が引き締めに入る、という見方が広がり、実際に銀行間の金利が上昇しました。しかしこの時点で中国当局が6月のような極端な金利上昇を容認するとは思えません。というのも11月には共産党の中央委員会全体会議が行われます。それを前にして経済的な混乱を引き起こすような政策は取ってこないでしょう。今回の若干の引き締め政策は消費者物価の思わぬ上昇と不動産価格の上昇に対応したもので、6月のような象徴的な引き締めに入ることはないと思われています。ある程度の金利上昇は容認するものの、この流れで混乱を引きこすような局面にまで持っていくことはないでしょう。ただ水面下で地方の債務問題、更にそれに付随したシャードーバンクの問題は更に深刻化していると思われ、いずれ制御不能の混乱が生じることと思います。今回は中国当局が意図的に誘導させているものですから早晩、金利上昇も収まってくるものと思います。