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<豪ドルは何処かの時点で著しく下落する>豪スティーブン中銀総裁
豪ドル 先安を示唆
オーストラリアのスティーブン中銀総裁は自国の通貨、豪ドルについて今後、将来的には大きく下落していくだろう、という見通しを述べました。スティーブン総裁は<外国為替市場はおそらく投資家が注意する必要があるもう一つの領域だ。豪ドルはかなり高い確率で、将来のある時点において現在の水準から著しく下落すると思われる>と述べました。中央銀行の総裁が自国の通貨に対してこのような見解を公に示すということは極めて異例と思いますが、これはオーストラリア当局の通貨安への強い意志を示したものと思います。伝統的にオーストラリアは為替介入を行ってきていません。そのためここ数年は豪ドル高を放置するしかなく、為替高の副作用に苦しんできました。オーストラリアは資源に恵まれ、自国の産業をはぐくむ必要がなかったわけですが、通貨高を放置したために製造業が衰退したという現実があります。ここにきて中国経済の変調で資源の需要がおち、オーストラリア経済も停滞が始まったわけですが、今後は通貨安に誘導して輸出を伸ばして経済を活性化しようという目論見があるものと思われます。その一環としてスティーブン総裁から通貨安発言が飛び出したものと思います。