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豪ドル下落中
スティーブンス豪中銀総裁の口先介入続く
円相場が下落してついに2008年10月以来の円安水準になってきました。一方で円と同じく弱い通貨が豪ドルです、円相場もさすがに弱い豪ドルに対しては安値更新とはなりません。豪中央銀行のスティーブンス総裁は涙ぐましいほどに豪ドルに対しての安値誘導のため、口先介入を繰り返しています。中銀総裁としては異例の対応です。それだけ豪州としては通貨を下げたいという切羽詰まった事情があります。豪州は中国経済が好調だった、1昨年までは資源の輸出で潤っていました。ところが中国経済の変調から資源ブームが去ると、今度は通貨高が足を引っ張って製造業が全く振るわないわけです、自動車産業などは豪ドル高から競争力を失ってきています。そのため米フォードが豪州からの撤退を表明、続いてGM傘下の国産自動車メーカー、ホールデンも自動車生産の中止を発表したのです。これでは政府が危機感を持つのも当然でしょう。何とか豪ドル安を実現させ、製造業を復活させたいというのは豪州経済の深刻さの現れです。スティーブンス中銀総裁の口先介入がどこまで機能するか、それとも最後の手段として為替介入を行うか(豪州は歴史的に為替介入は行ったことがない)、今後の展開は見ものです。