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市場を試す中国当局
デフォルトを徐々に容認中
<誰が破綻し、誰がしないかを決めるのは市場>中国の社債監督部門の関係者はこのように述べ、社債や理財商品のデフォルトは市場の判断に任せると発言してきています。しかし中国当局がこのようなドラスティックな政策転換を行えるかどうかは疑問でしょう。昨今は太陽光発電の上海超日のデフォルトを容認、更に不動産開発会社の浙江興潤置業投資が破綻と相次いで破たんを許容しました。その影響で先日レポートしたように江蘇省の江蘇農民商業銀行では取り付け騒ぎが起きました。これについて中国当局は<すべては正常、預金者は望むだけ預金引き出しができる>と宣言しました。この一連の流れはまさに中国当局が様々なケースを実験的に許容している段階と思われます。デフォルト、取り付け騒ぎ、これらの金融不安が人民にどれくらい影響を与えるか、一番肝心な金融システムのシステミックなリスクにまで拡大していかないか、シュミレーション中と思われます。中国当局はこれを繰り返してデフォルトを行政の力でコントロールしながら市場に徐々にゆだねる形に持っていこうと目論んでいるでしょうが、彼らは市場の勢い、怖さをわかっていないと思われます。コントロールして徐々に市場化させようという目論見は、どこかの時点でいきなり怒涛の激動を招き、コントロール不能となることを知るでしょう。