04/10
黒田日銀総裁 強気発言があだに
市場とのコミュニケーションに課題も
8日の日銀の黒田総裁の記者会見の生放送による中継は新しい試みで市場関係者には評判は上々でした。しかしこの会見の後、市場は失望、昨日日経平均は300円を超える下げとなったのです。これはひとえに黒田総裁が、余りに自信たっぷりで<2%の物価目標達成を確信している>と発言したり、追加緩和について、<現状では全くその気はない>と発言したところが影響しています。黒田総裁としては日銀の政策の透明性という観点から現状について日銀の政策に対しての自信を見せたに過ぎないわけですが、市場としてはどうしても失望ということになります。日銀側も市場の予想以上の失望感に意表を突かれたようですが、やはり今回の黒田総裁の会見も日銀側の情報発信の難しさも露呈したと思います。記者会見を行ってはっきり物事を指摘するもいいですが、やはり市場には硬軟両様、例えば元FRB議長のグリーンスパンのような意味不明の言い回しも必要と思います。市場関係者の思惑をうまくコントロールして結果として市場にショックをもたらさないようにするのが、中央銀行総裁の腕の見せ所ではないでしょうか。難しいとは思いますが黒田総裁は余りに直球で勝負しすぎているように思います。