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豊洲新市場 入札不調

全国的に建設工事 受難

 築地市場の移転先の豊洲新市場の移転建設工事ですが、19日の東京都の発表によると大手ゼネコンが入札を辞退、4事業のうち3事業が不調になりました。今年の春から日本全国で建設工事の入札不調が相次いで伝えられるようになりましたが、大型工事では先日の武蔵野スポーツセンターの不調に続き、今回は豊洲新市場の入札も不調となりました。行政側が示す値段とゼネコン側の見積もりは全く折り合わないようです。既にオリンピックと東北地方の復興の影響で建設工事は飽和状態です。しかも資材と人件費の高騰はものすごいことになっています。型枠工や鉄筋工などの専門職の人件費は震災前の2-4倍になっていると伝えられています。先日発表になった大手ゼネコンの2014年3月期の決算予想は大方の見方を裏切って減益予想となりました。主因はほとんど資材と人件費の値上がりによるものです。大手ゼネコンも安値では受注できません、まさに工事代金は世間の予想を大きく上回る速度で上昇しています、インフレの芽が建設業界でははっきり出てきました。日本全体でみるとまだ本格的なインフレにはなっていませんが、全国で建設工事の入札不調が続いてきた状態と、今日の大型工事の不調をみていると先行き思わぬ展開がありそうです。
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