06/05

信用取引買い残高 拡大中

信用買い 5年半ぶりの高水準

 信用取引による買いの拡大が止まりません。通常は信用の買いが膨らんでも株価が上昇していれば問題なないのですが、これが下降局面となると話は別です。

今回は5月23日の高値 15,942円から、昨日6月4日の安値 13,060円まで立会日にしてわずか9日間で 2,882円、率にして18%の下落となりました。

一方で信用取引の買い残高は増える一方で全く整理がされていません。今日発表された数字では、5月31日現在の買い残高が3兆1,719億円となり5年半ぶりの水準となりました。

松井証券では信用取引の評価損率が5.79%となったということです。まだ多くの投資家は今までの儲けから余裕を持っているかもしれませんが、一時からみると各段に手のうちは悪くなっているものと思います。

通常相場が今回のように急落したケースにおいては信用の買いが整理されないと次の上昇ステップに入っていけません。今回の日本の相場は投資家層が薄いので、今後もこの信用取引の整理がある程度つかないと今までのような上げ一方の相場への回帰は難しいでしょう。
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