専門家の予想は外れることが多いと言われます。先月世界に衝撃を与えたブレグジットも専門家のほとんどは残留と予想していました。特に日本の金融関係者は100％残留との予想でした。ところがこれが外れるのですからたまりません。
　今回の日銀会合では、現状の物価情勢や円相場の動向を考えて、さすがに日銀が動かないはずがないとの見方が大勢です。専門家の間では8割まで追加緩和を予想しています。しかし追加緩和があるという予想が8割というのも強烈です。
　しかしながら予想の中身には大分差があります。私は何かしらヘリコプターマネーへの言及があるべきだし、そのような方針が出てくると思っています。しかし日銀がたとえ、追加緩和を行っても予想の範囲内のことであれば、市場は一時的な反応をするだけで、再び円高、株安に振れる可能性があります。
　今回の日銀の会合ではどれだけヘリコプターマネーに踏み込めるかが焦点です。