02/06

中国の債務はGDP比282% 米マッキンゼー

民間企業の債務が激増

 日本の政府債務は1000兆円というGDPの200%を超える水準であり、常に問題とされます。一方で中国は政府の債務残高が少なく、政策に相当の幅があると言われています。
 しかし中国では理財商品の償還がどうなっているのか、いわゆる影の銀行(シャドーバンク)の実体がベールに包まれて詳細の報道がされず、実体が明らかになっていません。
 米マッキンゼーは中国の債務についてGDPの282%に達しているとの報告書を出しました。かなり信憑性があると思われます。特に注目すべきは中国の場合は政府よりも民間や、地方政府に膨大な債務が隠されているという指摘です。
 日本の場合は政府は巨額な債務を背負っていますが、民間は強く財務体質は万全、更に膨大な現金を保有しています。上場企業の半数以上は実質無借金経営です。ところがこれとは対照的に中国の民間企業は借金漬けとなっています。企業債務はGDPの125%に及ぶということで日本のケースとして換算すれば750兆円の借金を民間の企業群が抱えているということです。
 このような状態下、上海総合指数は昨年から大幅高していましたが、ここにきて反落です。本日も1%以上安く3100ポイントを割れてきました。1/23の3406ポイントから9%の下げとなっています。中国の状況並びに隠されている闇は深く中国経済の先行きも株式市場の先行きも見えません。
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